環境省、タガメの売買を禁止へ 趣味や研究用の採集はOK

「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定されるタガメ(自然環境研究センター提供)

 環境省は25日、里山に生息する水生昆虫タガメを「特定第2種国内希少野生動植物種」に指定し、インターネットや店頭での売買、販売目的の捕獲を禁止する方針を明らかにした。同日開かれた専門家会合で説明した。研究目的や趣味での採集・譲渡は規制の対象外とする。早ければ来年2月にも売買が禁止される。

 タガメは国内最大級の水生昆虫として人気があり愛好家も多いが、近年は水田の水質汚濁や池沼の開発、販売目的の大量捕獲などで生息数が減っている。山形など8都県では既に絶滅したとされる。

 環境省によると、販売目的の大量捕獲が続けば、絶滅の恐れが高まると判断した。


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