泊原発、放射性廃棄物を過少報告 30年超、実際の半分

北海道電力泊原発=北海道泊村

 北海道電力は24日、泊原発(泊村)から大気中に放出している放射性廃棄物について、1号機が試運転を開始した1988年当時から、周辺自治体などに、誤って実際の半分程度の値を報告していたと発表した。原発の運用ルールの保安規定で定める目標値は下回っており、周辺環境に影響はないとしている。

 同社によると、気体の放射性廃棄物はフィルターなどで放射性物質を低減した上で、1〜3号機の排気筒や、原子炉建屋に隣接する「放射性廃棄物処理建屋」の焼却炉煙突などから排出している。

 放出量は原子力規制庁や道、泊村などに定期的に報告している。


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