2019年12月20日 22:00 | 無料公開
イランのロウハニ大統領(左)と握手する安倍首相=20日午後、首相官邸
安倍晋三首相は20日、来日したイランのロウハニ大統領と官邸で会談した。首相は中東の緊張緩和に外交努力を尽くす決意を示した上で「イランが核合意を完全に履行し、地域の平和と安定に建設的な役割を果たすことを強く期待する」と表明。ロウハニ師はトランプ米政権の核合意離脱を非難しつつ、海上自衛隊の中東派遣方針に理解を示した。イラン大統領の来日は2000年のハタミ大統領以来19年ぶり。
首相には、対立する米国とイランの橋渡し役を担う思惑がある。制裁を強める米政権と、核合意からの逸脱行為で対抗するイランの溝は深く、仲介外交の難航は必至だ。