徳島で肉食恐竜の完全な歯化石 中四国初、約1億3千万年前

徳島県勝浦町で見つかった肉食恐竜の「獣脚類」の完全な歯の化石(左の石の中央)

 徳島県立博物館は20日、同県勝浦町の約1億3千万年前の白亜紀前期の地層から、肉食恐竜の「獣脚類」の完全な歯の化石が見つかったと発表した。獣脚類の歯は鋭くギザギザなのが特徴で、歯の化石が完全な状態で見つかったのは中四国初。

 辻野泰之学芸員は「肉食恐竜の歯が発見されたということは、餌の草食恐竜の化石が勝浦町のボーンベッド(恐竜化石含有層)で多く眠っている可能性があり学術的意義が高い」としている。

 同館によると、獣脚類はさまざまな種類があり、一般的に二足歩行する。今回の化石の見えている部分は長さ約4センチ、幅は約1・5センチ。中型以上の肉食恐竜の歯とみている。


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