WTO上訴4件は継続審理 任期切れ「裁判官」が担当

 【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)の常設上訴機関、上級委員会の紛争処理機能が事実上停止している問題で、WTOは13日、現在上訴中の14案件のうち4案件は任期切れの2委員も担当し結論を出すと明らかにした。

 上級委の「裁判官」に相当する委員が在任中に受け付けた案件は、任期切れ後も継続して担当できるとの取り決めに沿った措置。4案件のうち2件は近く、残る2件も来年3月までには結論を出せる見通しとしている。

 2委員は10日に任期切れを迎えた。上級委は任期の続いている1委員を含め計3委員で継続審理する意向で、3日にWTO側に伝えられ加盟国には10日に通知した。


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