米版はやぶさ、小惑星岩石採取へ オシリス・レックス、来年8月

探査機オシリス・レックスが岩石を採取する予定の小惑星ベンヌのクレーター。中央の黒い模様は探査機のイメージ(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は12日、探査機オシリス・レックスが来年8月、観測している小惑星ベンヌのクレーターから岩石を採取すると発表した。日本の探査機はやぶさの米国版で、2023年9月に地球へ持ち帰る。

 探査機のベンヌ到着は18年12月。試料採取に適した場所を探すために約1年かけて上空から観測し、候補となった4カ所の中から、北半球にある「ナイチンゲール」というクレーターを選んだ。

 この場所は細かい砂粒が多く、機体からアーム状の装置を伸ばしてクレーター表面に約5秒間ガスを噴射し、舞い上がる粒子を吸い込む。


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