吉野さん、今年の漢字は「賞」 講演終え会見

記者会見で「賞」の字を見せる旭化成の吉野彰名誉フェロー=8日、ストックホルム(共同)

 【ストックホルム共同】旭化成の吉野彰名誉フェロー(71)は、ノーベル賞の受賞記念講演を終えた8日夕(日本時間9日未明)に記者会見、この1年を表す漢字を問われて「賞」と答えた。講演の出来は「78点かな」と自己採点した。

 「賞」を選んだのは、ノーベル賞に加え、6月に欧州特許庁が技術進歩に貢献した発明家に贈る「欧州発明家賞」も受賞したため。これで認知されにくかった吉野さんの特許がクローズアップされ、ノーベル賞決定に弾みが付いたとみている。

 一方、記念講演は「(手元の原稿と会場のスクリーンの)両方を見ながらやってしまった」のが減点ポイントだとした。


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