原発排気筒、手作業で切断開始 福島第1、遠隔操作の装置不具合

福島第1原発1、2号機の共用排気筒の解体作業で、電動のこぎりで排気筒を切断する作業員(中央)=3日午後、福島県大熊町(東京電力提供)

 東京電力は3日、福島第1原発1、2号機の共用排気筒を上部から解体する作業で、遠隔操作の切断装置に不具合が生じたため、作業員が上部に上がり排気筒の切断を手作業で始めた。クレーンでつり上げていた切断装置の刃が11月下旬、排気筒の上端部分で作業中に食い込んで外れなくなっていた。

 解体作業は、高さ約120メートルの排気筒の上半分を約2メートルずつ輪切りにしていく計画。これまで高さ計7・3メートル分を切り終えていた。東電によると、3日は、作業員がゴンドラで排気筒の上端部分まで上がり、電動のこぎりで切断作業を行ったが、強風のためいったん中断した。


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