「しらせ」が豪出港、昭和基地へ 第61次南極観測隊

南極に向け出港する観測船「しらせ」から、見送りの人たちに手を振る第61次観測隊員ら=2日、オーストラリア西部フリマントル(南極観測隊同行記者撮影)

 【フリマントル(オーストラリア西部)】南極観測船「しらせ」が2日、第61次観測隊を乗せ、南極に向けてオーストラリア西部のフリマントルを出港した。気候変動に伴って融解が懸念されている南極の「トッテン氷河」について、海上からの観測などを行いながら、来年1月上旬に昭和基地へ到着する。

 この日の天候は雲一つない晴天で、汗ばむほど。岸壁で見送った人の中には、日本から訪れた隊員の家族も。母親から「行ってらっしゃい」と声を掛けられた観測隊員の堤大陸さん(26)は「最後の最後に肩を押されるのは空港と違った良さがある。無事に帰ってきたい」と話した。


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