川崎、浮世絵ギャラリーが開館 北斎含む4千点、市の魅力アップ

JR川崎駅前のビル内に開館した「川崎浮世絵ギャラリー」で、浮世絵を見る女性ら=2日午前

 葛飾北斎の名作「富嶽三十六景」などを含む浮世絵約4千点を集めた「川崎浮世絵ギャラリー」(川崎市)で2日、開館式典が開かれた。3日から一般公開。市の関連団体がJR川崎駅前のビル内で運営し、市の魅力アップに向け浮世絵文化を発信する。

 これらの浮世絵は同市の元参院議員斎藤文夫さん(91)が収集し、近年まで運営した私立美術館に収蔵していた。市が今回、無償貸与を受けてギャラリーを設けた。4千点の中には北斎が沖縄を描いた「琉球八景」や、歌川広重の「東海道五十三次」などの続き物が欠落せずそろい、希少性が高い作品も目立つという。


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