玄海原発事故に備え訓練 3県合同、再稼働後2回目

原発事故を想定した防災訓練で、放射性物質の汚染状況を調べる参加者=30日午前、佐賀県有田町

 九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の重大事故に備えて佐賀、福岡、長崎の3県が30日、合同の防災訓練を実施した。3県は東京電力福島第1原発事故後の2012年度から合同訓練を毎年度しており、玄海3、4号機の再稼働後は今年2月に次いで2回目。

 訓練は佐賀県内で震度6弱の地震が発生し、玄海4号機の電源が喪失し、炉心を冷却できなくなって放射性物質が漏れる事態になったとの想定で実施。30キロ圏内の3県8市町には計約25万7千人が住んでいる。参加者はバスや自動車で圏外に避難し、玄海原発から約9キロ離れた馬渡島(佐賀県唐津市)の住民らは自衛隊のヘリコプターと船で移動した。


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