2019年11月22日 10:00 | 無料公開
取り壊される工藤会の本部事務所を見つめる福岡県警の警察官ら=22日午前9時36分、北九州市
撤去が決まっていた特定危険指定暴力団工藤会(北九州市小倉北区)の本部事務所で22日、建物の取り壊しが始まった。整地後、年度内に売却先の民間業者に引き渡される。市周辺では一時、市民らが相次いで襲撃され、2014年から福岡県警が頂上作戦を展開。構成員の減少に加え、「象徴」だった建物がなくなり、暴力団排除の動きが加速するとみられる。
売却金は約1億円。工藤会側は襲撃事件の被害者側から約2900万〜約8300万円の損害賠償を求められており、解体費などを差し引いた剰余金約4千万円は賠償金に充てられる。
本部事務所はJR小倉駅から約2キロ離れた地域にある。