みずほ、人事・給与制度を刷新へ 管理職の自動昇給廃止

みずほ銀行の看板=東京都

 みずほフィナンシャルグループ(FG)が、人事、給与、年金制度を刷新することが18日、分かった。管理職の自動昇給を廃止し、事実上、年金を減額することが柱。傘下のみずほ銀行、みずほ信託銀行の社員を中心とする約3万5千人が対象で、2020年度から順次実施する。年功序列型の昇進、賃金では若手や中堅社員のやる気を引き出せないと判断し、能力主義に移行する。

 年金制度刷新では48歳以上の社員が20年度中に退職した場合は減額しない特例を設ける。みずほFGはパート従業員を含め1万9千人を削減する計画を進めており、年金見直しが結果的に中高年の早期退職を誘発する可能性がある。


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