化石燃料関連の新規融資停止へ 欧州投資銀、21年末で

欧州投資銀行のロゴマーク=2017年3月、ルクセンブルク(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】EUの融資機関の欧州投資銀行(EIB)は14日、環境対策の一環として、石油や石炭など化石燃料に関連する事業への新規融資を2021年末で停止すると発表した。15日の欧州メディアによると、環境保護団体は「重要な勝利」と歓迎したが、石炭などに比べ温室効果ガス排出量が少ない天然ガスも停止対象とされ、ベルギーの閣僚は「時期尚早」と述べた。

 EIBは30年までの10年で、気候変動対策や、環境面で持続可能な事業に1兆ユーロ(約120兆円)を融資する方針も決定。「パリ協定」に基づき、各国が温室効果ガスの削減を20年から本格始動させるのに合わせた形だ。


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