埼玉古墳群を特別史跡に 東日本最大級、文化審答申

埼玉県行田市の埼玉古墳群(同県教育委員会提供)

 国の文化審議会は15日、5世紀末から7世紀初めの前方後円墳や小型円墳が多数集まる埼玉古墳群(埼玉県行田市)を特別史跡に指定し、保護するよう萩生田光一文部科学相に答申した。国内最古の旧石器時代の人骨が見つかった「白保竿根田原洞穴遺跡」(沖縄県石垣市)など15件の史跡指定も求めた。

 埼玉古墳群は東日本最大級の規模を誇り、稲荷山古墳からは雄略天皇とみられる「ワカタケル」との銘文が刻まれた「金錯銘鉄剣」が出土、国宝に指定されている。時代ごとの墓の特徴や葬られた有力者の階層を考える上で貴重とされ、史跡の中でも特に価値が高い特別史跡に指定して保護を強化する。


  • LINEで送る