中国で拘束の北大教授解放、帰国 健康問題なし、菅氏が発表

北海道大の岩谷將教授(中国社会科学院のウェブサイトより、共同)

 菅義偉官房長官は15日の記者会見で、中国当局に9月から拘束されていた北海道大の40代の男性教授が解放されたと発表した。同日、日本に帰国した。健康上の問題はないという。中国外務省によると、北大教授は岩谷將氏で、反スパイ法などに違反したものの、保釈したと明らかにした。

 菅氏は「政府としてありとあらゆる機会に中国側に働き掛けてきた」と強調。解放の理由について「政府としては具体的には承知していない」と述べるにとどめた。

 中国外務省は、岩谷教授について国家機密に触れる資料を収集した疑いで調べたと明らかにした。教授は容疑を認め、中国当局は訓戒処分を行ったとしている。


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