「気候の緊急事態」宣言 世界1万人の科学者

昨年の台風21号に伴う高潮などで滑走路や施設が浸水した関西空港。地球温暖化の進行によって過去に例のない暴風雨災害の多発が懸念される=2018年9月

 「人類は地球温暖化による『気候の緊急事態』に直面しており、このままでは経済や社会に破局的な影響が生じる」と警告する論文を米オレゴン州立大の研究者がまとめ、趣旨に賛同する153カ国、約1万1千人の科学者の氏名と共に、生態学の専門誌に13日までに発表した。日本からも山本良一・東京大名誉教授らが賛同した。

 同州立大のウィリアム・リップル特別教授らは、過去40年間の世界の人口やエネルギー消費、二酸化炭素排出量のほか、航空旅客数や肉の消費量など、人間活動の拡大状況をデータで検証した。


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