里山の昆虫大幅減少、チョウ深刻 外来種増加と日本自然保護協会

オオムラサキ=2003年、北海道栗山町の飼育施設「ファーブルの森」

 日本各地の里山にいるチョウやゲンジボタル、ヘイケボタルなどの数が2008〜17年に大幅に減ったとの調査報告書を日本自然保護協会が12日、発表した。欧米では昆虫の急減が注目を集めており、日本も同様の傾向にあることが示された形。特にチョウ類は調査対象の約4割が、国が絶滅危惧種と判断する基準を上回る減少率だった。

 ハシブトガラスやヒヨドリ、ノウサギやヤマアカガエルなど、里山で広く見られた生物が減っていることも確認された。逆にアライグマなどの外来種やイノシシ、ニホンジカは数や分布域を増やしていた。


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