2019年11月9日 18:35 | 無料公開
広島市で講演するサーロー節子さん=9日午後
2017年のノーベル平和賞授賞式で被爆者として初めて演説したカナダ在住のサーロー節子さん(87)が9日、故郷の広島市で講演し、核なき世界に向けて一人一人が「読み、考え、語るだけでなく、思いを行動に移して」と呼び掛けた。
サーローさんは唯一の戦争被爆国にもかかわらず、日本が米国の「核の傘」に依存して核兵器禁止条約への署名を見送っていることを批判。発効要件である50カ国・地域の批准を実現させることが「私たちの目の前にある責任」だと強調。「世界はヒロシマからのリーダーシップに期待している」として、市民が毅然と日本政府に条約批准を迫ることも大切だと訴えた。