宮城・閖上で津波の避難訓練 災害続き「素早い行動を」

宮城県名取市の市立閖上小中学校で行われた避難訓練で、机の下に潜り込む児童=9日午前

 東日本大震災で約750人が犠牲になった宮城県名取市閖上地区で9日、住民や小中学生らが指定避難所の市立閖上小中学校で避難訓練を行った。津波への備えのほか、台風19号が接近した際も夜に雨が強くなってから避難する人が多く、市の担当者は「避難場所の周知や素早い行動につなげたい」と話す。

 訓練は、宮城県沖を震源とする震度6強の地震が発生し、大津波警報が発令されたと想定。小中の児童、生徒約190人は地震発生の校内放送の後、机の下に入って安全確認をしてから4階に避難した。生徒は下級生に非常食を配ったり、校舎に逃げてきた住民を誘導して避難者名簿を作ったりした。


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