参院選、名古屋高裁は「合憲」 1票の格差、最大3・00倍

7月の参院選を巡る「1票の格差」訴訟の判決で、名古屋高裁に向かう原告側の弁護士ら=7日午後、名古屋市

 「1票の格差」が最大3・00倍だった7月の参院選は投票価値の平等に反し違憲だとして、岐阜、愛知、三重の各県の有権者3人が選挙無効を求めた訴訟の判決で、名古屋高裁(戸田久裁判長)は7日、「合憲」と判断し、請求を棄却した。

 二つの弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部に起こした訴訟の一つで11件目の判決。最大格差3・08倍だった2016年の前回参院選後、定数6増(埼玉選挙区2、比例4)の改正公選法が成立し、格差は微減した。これまでは「違憲状態」2件、「合憲」8件の判断が出ている。


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