ウィーン市民、けげんな声 芸術展の日本公認撤回

 【ウィーン共同】日本とオーストリアの国交150年記念事業として首都ウィーンで開かれた表現の自由に焦点を当てた芸術展で、日本政府側の公認が撤回されたことについて、ウィーン市民からは5日「正々堂々とした行為とは思えない」などと、不寛容さにけげんな声が上がった。

 安倍晋三首相や東京電力福島第1原発事故を批判的に扱った日本の芸術家の作品も並ぶ展示会。大学で日本語を学んだ診療所勤務の女性市民は「日本の良いところも悪いところも知ることができて良い」と話した。

 展示会で学芸員を務めたマルチェロ・ファラベゴリ氏は、1カ月以上たってからの撤回を不思議に思っていると述べた。


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