遠州灘で親ウナギ放流 漁獲量アップ目指す

浜松市沖の遠州灘に放流される親ウナギ=1日午後(代表撮影)

 国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種に指定するニホンウナギの漁獲量回復を目指し、浜松市や地元漁協でつくる浜名湖地区水産振興協議会などは1日、浜名湖で捕獲した天然の親ウナギ229匹(101・2キロ)を遠州灘に放流した。

 ニホンウナギはマリアナ海溝が産卵場所とされ、通常は日本近海に戻る稚魚を捕獲し養殖している。この日は強い風が吹く中、漁船2隻が午後2時に浜松市の舞阪漁港を出発。浜名湖を出て約2キロの海上で親ウナギを放流した。年内にあと2回放流する予定。

 浜名湖発親うなぎ放流連絡会がクラウドファンディングを実施。32人から計33万6千円が集まった。


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