局地的前線や暖湿気で大雨 半日で10月平年値超、13地点

 気象庁は30日、福島県や千葉県で犠牲者が出た25日の大雨は、上空の寒気と局地的な前線の停滞、台風21号などからの湿った空気の流入が要因とする解析結果を発表した。5県13地点で半日の雨量が10月の平年値を超えたことも明らかにした。

 気象庁によると、25日は東日本の上空に寒気が接近し、大気の状態が不安定だった。地上付近では朝から夕方にかけ関東内陸部から寒気が南下し、千葉県付近に局地的な前線が停滞。台風21号周辺や東海沖を進んだ低気圧から流れ込み続けた暖かく湿った空気が前線で上昇気流となり、雨雲が発達した。


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