文化財、台風19号被害220件 災害対策と保存両立難しく

土砂崩れが起きた南湖公園の現場を確認する文化庁の調査官ら=24日、福島県白河市

 台風19号で大雨特別警報が出た13都県で、歴史的建造物や史跡など国や都県が指定・登録する文化財のうち、少なくとも222件が台風の被害を受けたことが28日、各都県への取材で分かった。うち179件は国の文化財。被害があった文化財の多くは屋外にあるもので、災害対策と保存を両立させる難しさが浮き彫りになった。文化庁は地元の要請があれば、職員を派遣して修復方法を協議する。

 南北朝時代に築城されたとみられる、福島県白河市の山城「白川城跡」は国指定史跡。土砂崩れが起き、24日に文化庁の調査官が現場を訪れ、被害状況を確認した。 


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