名古屋城、木造天守の階段再現 新技術で代替バリアフリー実験も

名古屋市が報道陣に公開した、木造復元を目指す名古屋城天守閣の1階から2階に上がる階段の実物大模型=21日午後

 名古屋市は21日、木造復元を目指す名古屋城天守閣の1階から2階に上がる階段の実物大模型を報道陣に公開した。市は新天守にエレベーターを設置しない方針で、新技術で代替するバリアフリー対策の実証実験に活用する。

 市によると、模型は幅約1・4〜1・6メートル、高さ約4メートルの17段。米ヒバ材を使い、太平洋戦争の空襲で1945年に焼失する前の姿を再現した。火災などの非常時を想定した避難方法の検討にも使用するという。

 市は2019年度にも新技術の公募を実施する。エレベーターの不設置には障害者団体が反発を強めている。


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