カメの悠ちゃん、お別れ 前肢失い人工ひれで泳ぐ

2014年4月、人工ひれを装着し、水槽を泳ぐアカウミガメの「悠ちゃん」=神戸市立須磨海浜水族園

 神戸市立須磨海浜水族園は、両前肢の一部を失い人工ひれで泳いでいた雌のアカウミガメ「悠ちゃん」が、病気で衰弱して死んだと19日までにホームページ(HP)で明らかにした。11月3日まで園に献花台を設ける。

 悠ちゃんは2008年、紀伊水道で保護された。両前肢はサメに襲われたとみられ、09年から人工ひれの開発が始まり、試行錯誤を経て14年に完成した。

 HPによると、今年9月中旬から健康状態が悪くなり、9月26日に死んだ。「全国から多くの方が会いに来てくださいました。これまでのご支援感謝いたします」としている。


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