台風の災害ごみ、被災地に重荷 数百万トン、処理に2年超必要

宮城県丸森町の運動場に集められた災害ごみ=19日午後3時28分

 台風19号の被災地では、19日も泥をかぶった家財道具や建材などの「災害ごみ」が増え続け、自治体にとって大きな重荷になっている。環境省は浸水範囲などを基に、昨年の西日本豪雨の約190万トンを上回る数百万トン発生すると予測。水害としては異例の規模で、処理完了までに2年以上かかる見込みだ。浸水で使えない焼却場も出ており、専門家は自治体をまたいだ広域処理が解消の鍵になると指摘する。

 総務省消防庁によると、19日午後0時45分時点で住宅約400棟が全半壊し、約2万4千棟が床上浸水。環境省は1棟につき全壊で110トン、床上浸水で4・6トンのごみが出ると推定している。


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