政府、政令恩赦を閣議決定 22日に復権令、対象55万人

恩赦の手続きの流れ

 政府は18日の閣議で、天皇陛下の即位に伴う「即位礼正殿の儀」に合わせ、政令恩赦を実施することを決めた。罰金刑となり、納付から3年以上経過した人に限り、制限されている資格を一律に回復する「復権令」を22日に公布する。罪種は絞らず、対象者は約55万人。個々の事情を審査する個別恩赦の一つ、特別基準恩赦も別途実施する。恩赦の実施は1993年の天皇陛下と皇后さまのご結婚以来、26年ぶり。

 懲役刑や禁錮刑となった人は除き、刑の言い渡しの効力が失われる大赦や刑期を短くする減刑は実施しない。政府は「過去の政令恩赦と比べて規模が小さく、抑制的だ」と理解を求めている。


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