梅毒、今年の患者が5千人超える 3年連続、都市部で増加

 国立感染症研究所は16日までに、性行為などでうつる梅毒の今年の患者報告者数が5111人に達したと発表した。近年増加傾向にあり、5千人を超えるのは3年連続。厚生労働省はコンドーム使用による予防と、各自治体で実施している無料検査の受診を呼び掛けている。

 感染研によると患者は20〜40代の男性と20代女性に多い。都道府県別では東京都が1310人と最多で、大阪府が810人、愛知県が280人と都市部で目立つ。

 梅毒は梅毒トレポネーマという菌が原因で起こる。体にしこりや赤い発疹が出る。抗菌薬で早期に治療をすれば完治するが放置すると心臓などに合併症が出る危険性もある。


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