みずほ頭取、日銀追加緩和に懸念 「これまで以上に慎重判断を」

インタビューに答えるみずほ銀行の藤原弘治頭取

 みずほ銀行の藤原弘治頭取(58)は15日までに共同通信のインタビューに応じ、日銀が示唆する追加金融緩和の実行に強い懸念を表明した。「金融政策の副作用が効果を上回る水準になっていないか、これまで以上に慎重に判断すべきだ」と述べた。

 日銀は、経済や物価の動向が変調を来す前に予防的な追加緩和に踏み切る姿勢を示している。30、31日に開く次回の金融政策決定会合でその是非を議論する。

 藤原氏は金融政策は日銀の専管事項とした上で、追加緩和の副作用として(1)一段の金利低下による年金などの運用難(2)金融仲介機能の減退(3)需要の先食いに伴う将来の成長鈍化―を挙げた。


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