2019年10月13日 10:35 | 無料公開
千曲川が決壊した長野市穂保で孤立した住宅から住民を救出する自衛隊ヘリ=13日午前8時28分(共同通信社ヘリから)
「住宅1階の屋根まで水が来ている」。台風19号の影響で千曲川が氾濫した長野県内では13日未明から救助要請が相次ぎ、地元消防などが対応に追われた。
長野市穂保では千曲川の堤防が約70メートルにわたって決壊。同市消防局には119番が次々と入ったが、担当者は「激流でなかなか現場に近づけない」と頭を抱えた。
福祉施設なども浸水で孤立し、「高齢者が取り残されている。2階に逃げているが、外に避難できない」などと通報があった。
長野県庁の災害対策本部室には同日早朝から県職員が慌ただしく出入り。県の担当者は「浸水家屋の数は調査中で全く見当がつかない」と途方に暮れていた。