クローン牛もう1頭も死ぬ 世界初石川県で飼育、21歳

石川県農林総合研究センター畜産試験場で、飼育されるクローン牛の「かが」(中央)=2018年6月、石川県宝達志水町

 石川県は10日、農林総合研究センター畜産試験場(同県宝達志水町)で飼育していた世界初の体細胞クローン牛「かが」が老衰のため、9日に死んだと発表した。21歳3カ月だった。昨年5月に死んだ「のと」と双子の雌で、近畿大との共同研究で1998年7月に誕生した。

 県によると、先月下旬から自立が困難になり、栄養剤や脚に抗炎症剤を点滴していたが、今月に入り自立ができなくなった。9日昼ごろに急変し、担当の獣医師が死んだのを確認したという。

 体細胞クローン牛は英国で生まれたクローン羊「ドリー」の技術を応用した。


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