環境技術に官民で30兆円投資へ 首相表明、成長との両立目指す

首相官邸で開かれた、環境問題に取り組む世界の産業界や研究団体の有識者らとの会合=9日午後

 安倍晋三首相は9日、環境分野の技術革新を進めるため、今後10年間で30兆円の研究開発投資を官民で行うと表明した。環境問題に取り組む世界の産業界や研究団体の有識者らを首相官邸に招いた会合で明らかにした。技術革新により、持続可能な成長と環境問題への取り組みの両立を目指す日本の姿勢を世界に発信する狙いだ。

 日本政府は、環境問題に積極的な企業に資金が集まり成長につながる「環境と成長の好循環」の考え方の下、地球温暖化対策を成長戦略に位置付ける。安倍氏は技術革新が不可欠として「わが国は率先して環境・エネルギー分野に官民で10年間で30兆円の投資を行う」と述べた。


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