29国立大が「形だけ」利用 共通テの英語民間試験

 大学入学共通テストに導入される英語民間検定試験を巡り、成績を出願資格として利用する国立大53校のうち過半数となる29校は、成績が中学卒業レベルやそれ以下でも出願を認める方針であることが8日、共同通信の集計で分かった。

 受験生にとっては実質的に民間試験を受けさえすれば、出願を門前払いされることはないというメリットがある一方、教育現場からは「国立大受験生の英語力からすれば『形だけ』の利用だ」と制度の形骸化を指摘する意見も出ている。

 国立大学協会は、成績を出願資格として利用する場合、より高いレベルを基準とする例を示している。


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