重力波望遠鏡「かぐら」完成 年内観測へ準備加速

富山市で記者会見する東大宇宙線研究所の梶田隆章所長=4日午後

 東大宇宙線研究所の梶田隆章所長らが4日、富山市で記者会見し、宇宙から飛来する重力波を観測する望遠鏡「かぐら」の完成を報告した。梶田所長は「重力波は、従来の光や電磁波とは全く違う観測方法。重力波でしか見られない宇宙の姿を解明したい」と抱負を述べた。

 会見後には、世界で初めて重力波を観測した米国の望遠鏡「LIGO(ライゴ)」、イタリアに建設された欧州の「VIRGO(バーゴ)」との研究協定に調印した。同研究所は、年内の観測開始を目指して準備を加速させる。アジアの拠点として両施設と共同観測を行う予定だ。


  • LINEで送る