インフルエンザ早くも流行の兆し 10県に拡大、沖縄で突出

インフルエンザH1N1型ウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)=4月

 厚生労働省は27日、九州や沖縄県を中心に10都県でインフルエンザの患者数が流行入りの目安を超えたと発表した。特に沖縄県で患者数が突出しており、警報レベルに達している。例年は12月上旬に全国的に流行入りするが、今年は2カ月ほど早い可能性がある。

 厚労省によると、全国約5千の定点医療機関から22日までの1週間に報告された患者数は、1医療機関当たり1・16人で、流行の目安となる1人を超えた。

 ただ、沖縄県の患者数が52・22人と突出しており、1人以下の地域も多い。このため、厚労省の担当者は「まだ全国的な流行入りとは判断していない」としている。


  • LINEで送る