2019年9月26日 18:30 | 無料公開
平城宮最大の役所跡とみられる建物跡。調査員の足元には奈良時代当時の階段の石が残っている=26日、奈良市
奈良市の平城宮跡(8世紀)で最大級の役所跡が見つかったと、奈良文化財研究所が26日発表した。建物の基礎となる基壇は東西約29メートル、南北約17メートル、高さ1・2メートルと推定され、中枢部の大極殿や朝堂に次ぐ大きさ。基壇に取り付く階段や石敷きも見つかり、実務を行う役所の中でもトップの「太政官」の可能性があるという。古代の官僚機構を解明する上で重要な成果と言えそうだ。
調査地は、天皇による政務や儀礼の中心だった大極殿や朝堂院の東側にあり、実務を担う役所が連なっていたとみられる東方官衙と呼ばれるエリア。
現地説明会は29日午前11時〜午後3時。