2019年9月20日 13:45 | 無料公開
今月11日未明、宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センター(鹿児島県)の発射台で発生した火災は、設置していたH2Bロケットのエンジン冷却に使う液体酸素の濃度が高まったのが原因だったことが関係者への取材で20日分かった。液体酸素は通常風で拡散するが、当時は風が弱く濃度が高まったことで近くにあったものが引火しやすくなったらしい。
火災は、ロケットの底部分で発生。液体酸素が高濃度になった後、静電気などで着火した可能性があるという。ロケット発射時に炎や噴煙を逃がす発射台の穴部分で、骨格部分を防護している断熱材にも燃えた跡があった。