京アニや代替わり報道議論 マス倫懇の分科会、高知

マスコミ倫理懇談会の分科会で発言する森暢平成城大教授=19日午後、高知市

 新聞社や放送局などでつくるマスコミ倫理懇談会の第63回全国大会は19日、高知市で分科会を開いた。京都アニメーション放火殺人事件の犠牲者氏名を巡る報道については「被害者とメディアをつなぐ新たな枠組みが必要」といった意見が出たほか、天皇の代替わり報道ではお祝いムード一色の雰囲気に警鐘を鳴らす指摘もあった。

 京アニ事件を取り上げた分科会では、基調講演した曽我部真裕京都大教授(情報法)が被害者の実名報道に批判が出たことを踏まえ、「社会の理解を得られていない背景には、マスコミと被害者の間に報道の被害について認識のギャップがある」と指摘した。


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