AIで野生のチンパンジーを識別 京大など、顔の特徴学習

AIで個体識別された野生のチンパンジー(松沢哲郎特別教授提供)

 ビデオに写った野生のチンパンジーの顔の特徴を人工知能(AI)に学習させ、自動的に個体識別することに成功したと、京都大の松沢哲郎特別教授(比較認知科学)らの国際チームが4日付の米科学誌電子版に発表した。英オックスフォード大との共同研究。動物の生態を探る野外研究の新たな解析手法になるとしている。

 京大は、1976年から西アフリカ・ギニアの山中の森で生活するチンパンジーの群れをビデオで定点撮影している。99〜2012年に撮影された23匹の顔の画像をAIが学習。約1千万枚の顔画像を解析すると、個体識別率が92・5%となった。


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