美浜原発で住民避難訓練、福井 30キロ圏の千人参加

 福井県は31日、関西電力美浜原発3号機(同県美浜町)の事故を想定した住民避難訓練を行った。若狭湾を震源とする地震で原子炉の冷却ができなくなったなどとして、原発から30キロ圏の住民約千人がヘリコプターや船舶、バスで避難した。

 30キロ圏には、原発が集中立地する県南部のほか、越前市など県北部の3市町も含まれ、3市町の住民が初めて訓練に参加。同県坂井市のコミュニティーセンターにバスで到着した越前市の無職土田佐治さん(71)は「事故が起きたら風向きによっては県北部も放射性物質の影響を受けるので気が抜けない。ずっと訓練に参加したいと思っていた」と満足そうに話した。


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