10月の燃料搬出は「問題ない」 もんじゅ現地調査で規制委

高速増殖原型炉もんじゅで核燃料の取り出し装置を確認する原子力規制委員会=30日午後、福井県敦賀市

 原子力規制委員会の山中伸介委員は30日、日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)を訪れ、廃炉作業を現地調査した。機構は当初7月に始める予定だった原子炉からの使用済み核燃料の搬出作業を、機器トラブルへの対応のため10月に延期していたが、山中氏は調査後の取材に「10月の作業開始は今のところ問題ないと思う」と述べた。

 機構は昨年8月、原子炉横の貯蔵槽から燃料の搬出を開始。今年は9年ぶりに、炉内にある370体の取り出しに着手するが、前回作業では、取り出しに使った設備を炉内に落下させる事故を起こしている。


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