南欧の外来アリを「特定」指定へ 輸入運搬が原則禁止に

南欧原産の外来アリ「ブラウジングアント」(環境省提供)

 環境省は28日、南欧原産の外来アリ「ブラウジングアント」を外来生物法に基づく特定外来生物に指定する方針を、専門家会合で示した。輸入や運搬が原則禁止される。本年度中にも正式指定される見通し。国内の港などで定着が確認されているが、広がらないよう防除を促進する狙い。

 ヒアリのように毒針で刺すことはないが、繁殖力が強い上、在来のアリや昆虫を集団で襲い、捕食するなど攻撃性が高いのが特徴。「ハヤトゲフシアリ」とも呼ばれる。

 環境省によると、2017年に名古屋港で初確認されて以降、東京、大阪、福岡でも港周辺で定着を確認。今年6月には鹿児島・志布志港でも見つかった。


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