アマゾン火災を日本の衛星が観測 「しきさい」煙の筋捉える

地球観測衛星「しきさい」が捉えたブラジル北部アマゾン地域の火災(JAXA提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星「しきさい」が28日までに、ブラジル北部アマゾン地域の火災を捉えた。さまざまな波長の光を観測して画像化。熱帯雨林の伐採地にいくつも立ち上る筋状の煙や、赤い色で示された多数の焼失地点が確認できる。

 15日に衛星がアマゾン上空を通過した際に観測した。写ったのは南北約300キロ、東西約400キロの範囲。今後は火災全体の影響範囲や発火地点を詳しく調べる。

 しきさいは2017年に打ち上げられた。可視光や赤外線、紫外線で地表や海面の温度変化、煙の発生などを調べ、地球温暖化の現状や仕組みを解明する。


  • LINEで送る