福島とメキシコ、合同公演 震災で相互支援の絆確認

駐日メキシコ大使公邸でホセ・アダン・ペレス氏(手前右)の歌声に合わせて演奏する福島市立福島第二中学吹奏楽部のメンバー=24日午後、東京都千代田区

 東日本大震災で被災した福島の中高生らが参加し、当時支援を行った地震国メキシコとの絆を記念するコンサート「逆境の時の友こそ真の友」が24日、東京都内のメキシコ大使公邸で開催、復興支援曲「花は咲く」などを合唱した。メキシコ中部で2017年に起きた地震の際などには日本が援助隊を派遣した。

 東京電力福島第1原発事故で、一部が避難指示区域となった福島県川俣町の県立川俣高校合唱部が「会津磐梯山」などの民謡を響かせると、会場に手拍子が響いた。同高3年の菅野絢加さん(18)は「農業をはじめ産業が大きなダメージを受けたが、復興に向け一歩一歩進んでいる」とあいさつした。


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