2019年8月23日 20:24 | 無料公開
贈呈式を終え、記念写真に納まる芥川賞の今村夏子さん(右)と直木賞の大島真寿美さん=23日午後、東京都内のホテル
第161回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が23日、東京都内で開かれ、「むらさきのスカートの女」の今村夏子さん(39)に芥川賞が、「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」の大島真寿美さん(56)に直木賞がそれぞれ贈られた。
受賞スピーチで今村さんは、受賞後、学生時代の同級生から連絡を受けた逸話を紹介し、「『好きなことが見つかって良かったね』と言われ、大きなプレゼントをもらった気がした。この言葉を大事にしたい」と語った。
大島さんは受賞作で描いた江戸中期の浄瑠璃作者近松半二に言及し、「半二が書き続けたように、私も地道に、書き続けていきたい」と意気込んだ。