消費者機構、吉本に寄付金返納 対外的な疑義を懸念

 お笑い芸人らが振り込め詐欺グループの会合などに出席した問題で、吉本興業は16日、芸人の反省と詐欺被害者支援の趣旨で同社から消費者機構日本へ寄付した150万円が、5日付で返納されたことを明らかにした。

 吉本興業によると、タレント養成所「NSC」の合宿参加規約に「死亡しても(同社が)責任を負わない」などと損害賠償の全部免責事項を記載していたことが判明。消費者契約法に違反し得る内容で、消費者機構日本は、寄付金を受領することで対外的に疑義を持たれてはならないとして、返納したという。

 吉本は「多大なるご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪している。


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