原発処理水タンク22年夏に限界 東電試算、保管容量増も困難

東京電力福島第1原発敷地内に立ち並ぶ、トリチウム水などが入ったタンク=2018年2月

 東京電力は8日、福島第1原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ処理水について、タンクでの保管は2022年夏ごろ限界になるとの試算をまとめた。タンクを大型にするなどして保管容量を増やすのは困難という。9日に開かれる政府小委員会で説明する。処理水を薄めて海洋放出することも検討されているが、漁業関係者の反発は強く、難航が予想される。

 処理水の処分方法を議論している小委の開催は約7カ月ぶりで、これまでは地層注入や蒸発など五つの処分方法を検討してきた。今回から長期保管も選択肢に加わるが、東電は改めて処分の必要性を主張する見通し。


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