規制委と燃料貯蔵施設社長が応酬 適合性審査の長期化原因巡り

原子力規制委の更田委員長(右)と意見交換する「リサイクル燃料貯蔵」の坂本隆社長=6日午前、東京都港区

 原子力規制委員会は6日の臨時会合で、原発から出た使用済み核燃料の中間貯蔵施設を運営する青森県むつ市の「リサイクル燃料貯蔵(RFS)」の坂本隆社長と意見交換した。新規制基準への適合性審査が長期化していることに、坂本氏が「規制委の審査方針の転換が少なからず影響している」と苦言を呈したが、更田豊志委員長は「方針転換ではなく駄目出しだ。長期化の理由は双方にある」と反論した。

 RFSは東京電力と日本原子力発電が出資。2社の原発から出た使用済み燃料を金属容器に入れて空冷し、最長50年間保管する。2014年に規制委に審査を申請したが、審査長期化で時期は見通せていない。


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